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根管(根幹)治療の大切さ

歯の治療の中に、根管治療(こんかんちりょう)という分野があります。歯周病の治療と比較すると、耳慣れない地味な治療かもしれません。根管治療とは、歯の根の先の部分に膿みがたまって腫れたり痛んだりした場合に、原因である細菌を取り、歯の根っこを綺麗にする治療のことです。広い意味で歯の痛みを取るための神経を取る治療も含みます。歯にかぶせものや詰め物をすることを建物に例えると、患者様の目には見えない、レントゲンで確認するしかないという意味で、根管治療は床下の大事な基礎工事に該当します。基礎工事をおろそかにし、手抜きをすれば何年か後に崩壊する危険があるのは建物と同じです。また、痛みや感染がおきると上にかぶせた高価なかぶせものでさえ、砂上の楼閣となり、すべて壊してはずさなければならなくなります。治療のために医院に通った時間や支払った費用が無駄になります。これは好ましい事ではありません。「根管治療」は文字を置き換えて「根幹治療」とも言えるでしょう。当院では、「根管治療」の哲学を全てのジャンルの治療に貫き、「根幹治療」の意識を大切にしております。

根管治療の当院症例

<その1> 

「差し歯をやりかえたい」、ということで来院。レントゲンで根っこの先に大きな影(白矢印部分)。20代女性。
大きな影の部分には膿がたまり、骨が溶かされています。時々歯ぐきが腫れていた、とのこと。差し歯をはずし、根管治療をきっちりとやってから、メタルボンドを装着。2年後、根っこの先の影が消え、周りと同じように白くなっています(治癒)。感染が取り除かれ、骨が再生してきたためです。もし根管治療をきっちりやらなければ再発→せっかくかぶせた自費のメタルボンドを削ってはずして根管治療からやり直し、となってしまいます。

<その2>

「歯ぐきがはれて痛い」。レントゲンで二本の歯の根っこの先に影(白矢印部分)。30代男性。医師。
根管治療を確実に行い、かぶせものを装着(健康保険)。6ヵ月後、定期検診時にレントゲンで確認。二本とも影が薄く小さくなっています(治癒)。はれや痛みなど臨床症状も見られません。

<その3>

「奥歯でかむと痛い」、ということで来院。レントゲンで歯の根っこの先に影(白矢印部分)。30代男性。
根管治療を行い、根っこの先まできっちりと詰め物(根管充填)をしてからかぶせ物を装着(健康保険)。約1年後、隣の歯に穴があいた(虫歯)ということで来院された時にレントゲンを撮影。感染が取り除かれ、根の周りの溶けていた骨が再生したため、黒い影の部分がほとんど消えています(治癒)。左の治療前のレントゲンで、根っこの先まできっちりと詰め物がされていない(根っこの真ん中あたりで詰め物が途切れている)事に注意してください。

<その4>

「奥歯の歯ぐきが腫れて痛い。グラグラする」、ということでH12年に来院。レントゲンで歯の根っこの周りに広範囲の影(白矢印部分)。50代女性。虫歯が進行したものの放置したため、神経の部分が細菌に感染。感染は根っこの先から分岐部(上の白矢印)など根の周り全体に及び、歯周病も併発。かなりの重症。根管治療を行い、腫れと痛みを治すとともに根っこの先まできっちりと詰め物。8年後に別の部位の治療のため来院。パノラマレントゲンを撮影。根の周りの影が消え、骨が再生していることを確認(治癒)。グラグラも治っています。このケースは根っこの管が4つに分岐し、手前の根が湾曲している難しいケース。

歯周病治療

歯ぐきやその下にある骨などの歯周組織が、歯垢(細菌のかたまり)によって炎症をおこし、破壊され、気がついたら歯がグラグラしてきて抜け落ちるというのが歯周病であり、成人の約8割が歯周病にかかっている、ということは皆さんご存じのことと思います。でもその8割の人が治療を受けているかと言えばそうではありません。では何故治療を受けないのでしょう?その理由の一部を列挙してみると・・・

たまに歯ぐきから出血するけど勝手に直るから・・
ふだん全然痛くないし、ごはんも食べられるから・・
歯周病は命にかかわるような病気じゃないから・・
どんな治療をされるのかよくわからないので費用とかも含めて不安

などです。さて、それぞれについて解説しましょう。

たまに歯ぐきから出血するけど勝手に直るから・・
例えば体の別の部分から出血している場合に放置しておくでしょうか?出血には必ず原因があり、危険信号でもあります。歯周病の場合、原因は歯垢(細菌のかたまり)であったり歯石であったり、その他いろいろな因子があります。原因を除去しない限り、例え出血が止まったとしても悪くなりながら再発します。

ふだん全然痛くないし、ごはんも食べられるから・・
歯周病の原因は歯垢(細菌のかたまり)ですから、歯周病は風邪などと同じく感染症とも言えます。感染症は細菌やウイルスと生体の抵抗力のバランスによって状態がかわります。つまり普段は生体の抵抗力や免疫力が勝っているために慢性に経過し、腫れや痛みが発症しません。しかし、体の抵抗力が落ちたとき、例えば疲れたときや寝不足の時などに急性化し、腫れや痛みが出ます。よく「肩こりから歯や歯ぐきが痛む」と言う方がおられますけど体が疲れているわけで、理にかなっています。普段は慢性に経過するので、腫れや痛みが出た時は、歯を抜かなければならないなど、手遅れになることがあります。

歯周病は命にかかわるような病気じゃないから・・
一昔前は、確かにそうだったかもしれません。しかし最近の研究では、歯周病が動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞など命にかかわるような病気の原因の1つになりうることがわかってきており、歯科医師のみならず医師も警告を発し始めています。細菌のレベルから言うと、そもそも体の中で一番汚い口の中がさらに歯周病によって汚れた状態になっていて体に良い訳がありません。

どんな治療をされるのかよくわからないので費用とかも含めて不安
歯周病の治療は基本的にはすごくシンプルです。原因は歯垢(細菌のかたまり)ですから、まずそれを取り除くことです。それとともに歯垢がつきやすくなっている原因や悪化させている原因の治療をします。ただし、歯垢は毎日毎日口の中で作られ続けますから、患者様ご自身での除去(歯磨き)が必要になります。患者様ご自身で取りきれない歯垢は時間とともに歯石になりますから、定期的に歯科医院での歯石の除去が必要になります。基本的な治療でも良くならない箇所については歯周外科などの踏み込んだ治療が必要な場合もあります。原則的には歯周病治療そのものは健康保険で対応できる治療です。

歯周病の治療は、上の根管治療とともに歯の基礎部分の治療としてとても大切です。歯周病が進行すると、例えば歯にかぶせた高価な補綴物は砂上の楼閣となり、治療に要した時間や費用が無駄になります。腫れや痛みなど症状がなくても、早め早めに検診を受けられることをお勧めします。お気軽にご相談下さい。 歯のクリーニングについては→予防歯科のページをご覧下さい。

歯周病で歯がグラグラになり、歯を抜かなければならなくなった人のよくある言葉

「こんな事になるなら若い時にもっと歯を大事にしておけば良かった・・・・」

 

 

円滑・確実な治療のために

■表面麻酔

麻酔の時の注射、いやですよね。チクッとくるあの感じが怖いですし。麻酔はして欲しいけど注射がイヤで歯医者に行くのを我慢している方も多いのではないでしょうか?それを解決するのが表面麻酔です。表面麻酔とは、注射の針を刺す部分にあらかじめ液体やジェル状の麻酔液を塗り、その部分の感覚を無くさせる麻酔の事をいいます。感覚がなくなるわけですから注射のチクッとした痛みを感じずにすみます。

■口腔内ビデオカメラ

口の中の状態がどうなっているは自分ではなかなかわからないですし、歯科医院で手鏡で見せてもらっても見えにくいですよね。当院では小型の口腔内ビデオカメラで口の内部を撮影し、チェアサイドの液晶モニターにリアルタイム動画あるいは静止画の状態で画像を映し出します。「百聞は一見にしかず」。患者様にレントゲン画像などとともにしっかりと見ていただき、ご理解、納得の上で治療を進めてまいります。

■齲蝕(むしば)検知液

虫歯の色は茶色や黒色のように思っている方が多いと思いますが、痛みが出やすく進行の早い虫歯は周りの健康な部分と色の見分けがつきにくく、色を目安に削っただけでは取り残してしまう事があります。そして取り残した虫歯は必ず進行します。齲蝕(むしば)検知液は虫歯の部分だけ赤く染め出しますので、染まらなくなるまで繰り返せば虫歯を完全に取りきることができます。当院では齲蝕(むしば)検知液を用い、取り残しの無いようにしております。

 

感染予防のために

外部から患者様へ、または患者様から患者様への感染(院内感染)の防止のために、当院では次のような対策をしております。
◯治療前後の手洗いを励行します。
◯治療中はグローブとマスクを着用し、グローブは患者様ごとに新しい物に交換します。
◯治療台や機械を患者様ごとに消毒します。
◯ハンドピースやダイヤモンドポイントなど切削器具は滅菌・消毒します。
◯消毒・滅菌のできない物についてはディスポーザブル(使い捨て)とします
◯インプラント手術など高度な口腔内外科手術の場合は、術者・介助者ともにガウンや帽子の着用など、一般の外科手術に準じた体制で行います。

■オートクレーブ

微生物本体や細菌の出す芽胞という毒素まで滅菌する機械です。

 

 


■デジタル式最新型超音波洗浄機

使い終わった切削用器具にこびりついた削りかすを超音波洗浄機で取り去り、リフレッシュします。

 

 


■エアロクリーン空気清浄機

空気中のチリやホコリ、微生物などを電気的に吸着し、焼尽する機械です。院内の空気をクリーンに保ちます。なお、当院は禁煙ですのでご協力お願いいたします。

 

 

診療に関してのご質問・ご相談は、電話(06-6973-7064)もしくは24時間受付無料メール相談にてお気軽にお問い合わせください。 当院への来院を迷っている患者様からのお問い合わせ、ご質問もお受けいたします。

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